大洗の海

どんなものが海のプラスチックごみになっているのかな?

海のプラスチックごみは、私たち人間の出したものです。
なかでも分解されるのに時間がかかるプラスチックごみは、海に長期間残存し、海の生き物にも悪影響を及ぼしています。
このままでいくと、30年後の2050年までにはプラスチックごみが魚の重量を上回るとも言われています。

日本の漂着ごみを個数や容積で比べると、プラスチック類が最も高い割合を占めていました。
プラスチックごみは軽いものが多いため、重さで比べたときは自然物のごみの割合の方が高くなりますが、それでもとても多い量です。

環境省による国内における漂着ごみのモニタリング調査結果

平成28年度、全国10地点(稚内、根室、函館、遊佐、串本、国東、対馬、五島、種子島、奄美)の調査

個数で比較した場合

個数

容積で比較した場合

容積比

漂着ごみの重量比

重量比

(単位: %)

種類別割合 重量 容積 個数
プラスチック 23.3 48.4 65.8
金属 0.4 0.6 4.0
0.2 0.1 0.8
ガラス・陶器 0.6 0.2 2.8
0.03 0.01 0.3
木材 12.8 7.0 7.3
その他人工物 4.7 2.4 3.1
自然物 58.0 41.3 15.9

出典:海洋ごみをめぐる最近の動向 (平成30年9月 環境省)

茨城県の海岸では

平成23年度茨城県海岸漂着物対策推進地域計画によると「木の幹や枝、植物片などの自然系漂着物に次いでの容器包装のプラスチック類が多くみられた」とあります。

でも、海の中のごみはやがて分解されて自然に還るんじゃないかな?

 

海の中へ放出されたプラスチックごみは簡単には自然分解されず、その多くが数百年以上もの間海に残り続けます。これらのプラスチックごみの多くは、波や紫外線などによって細かく崩れ、やがて小さなプラスチックの粒子となります。5mm以下になったプラスチック片は、マイクロプラスチックと呼ばれ、世界中の海中や海底を漂います。こうして海洋生態系に取り込まれたマイクロプラスチックは、海の生物の体内や、海水を含む飲料水や食塩に含まれている可能性が指摘されています。

プラスチックごみが自然分解されるまでに必要な年数
プラスチック食器
釣り糸
オムツ
レジ袋
発泡スチロール製カップ
タバコ

出典: UNEP日本語情報サイト TUNZA-テクノロジー-2017.11

海のプラスチックごみ問題は、他人事じゃないんだね。